NICENESS というブランドは、効率を度外視したダイナミックなアプローチが特徴で、国境や時間軸を自由に往き来する創作スタイルにはロマンを感じます。
作りたいと思っても作れる職人がいないことが多く、ようやく量産に辿り着いても数量限定になる場合があります。
価格的にはそれなりだと思いますが、自分は納得ができるし、むしろ良心的ではないかと思っています。
それは、誰にでも作れる服ではないからです。
ストーリーに合わせてグラフィックを起こしてパッチを制作したり、おそらく細か過ぎて伝わっていないところにも魅力を感じます。
カディシリーズはナイスネスが毎年続けている夏の定番ですが、フェミニンな生地の印象をアメリカやイタリヤの伊達男スタイルと組み合わせることで中和させているところがすごい(あくまで主観です)。
デザイナーの深い知識と確かなセンスが感じられる名作シリーズです。
(インドカディに関しては、他社様のブログなどで丁寧に解説されているので割愛します)
GAYLE - Kadhiシルクプリント開襟シャツ
Cotton 100%
Mix Blue
M / L
¥39,600-
NICENESS オリジナルフローラル柄をシルクスクリーンプリントで施した生地です。
型は先シーズン提案した50s アロハシャツ仕様を施したオープンカラーシャツをベースに、分量 やシルエットを再考した新スタイル。
迫力のある襟元が全体のバランスを整えています。
H168cm / size M 着用 KHAN - Kadhiブロックプリント開襟シャツ
Cotton 100%
D.Red
M / L
¥39,600-
南インドで長年続く伝統的なハンドメイドウッドブロックプリント(木版プリント)を施した生地です。
一枚でこれだけ迫力のあるシャツはなかなかありません。別注ショーツ(CASEY CASEY)との組み合わせもお気に入りです。
H168cm / size M 着用
続いては、僕のお気に入りのアートチェック。
リネンとキュプラの収縮差による凹凸感と、それぞれの光沢の違いを見事にチェッカーモチーフに落とし込んでいます。
さらに製品洗いを繰り返しかけることで、高級素材がカジュアルな印象に。
その背景には90sのカルチャーをあるというから、天才的な発想だと感心しました。
SLICK - アートチェック開襟シャツ
Linen 53% / Cupra 46% / PE 1%
Black.N / Natural
M / L
¥39,600-
H168cm / size M 着用
合わせたパンツは名作PETER。
改めていいパンツだと思いました。
NICENESS がつくる服に惹かれている人の多くは、私と同様に物数奇な人であろうと思っています。
最近はまたバウハウスやその周辺への興味が再燃していて、ワーゲンフェルトのグラスの色味や造形が気分で飾っているのですが、俯瞰して自分が好きなものを並べてみると、古い時代の非効率な物作り、個性のある製品に惹かれています。
時代を超えて、良い物は良い。
そいういものが残っていきます。
そんな価値観で見てみると、NICENESSの魅力やその深みを味わっていただけるのではないでしょうか。
- - -
E N S E M B L E
0263-31-3145
ensemble@idealinc.tv
水曜定休
NICENESS 商品ページ
- - -