まず、長くなってしまったので休み休み読んでください。笑
ではどうぞ。
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毎週のように続いた入荷ラッシュがようやく落ち着き、出揃った今、僕自身もこの冬何を着ようかと決めながらこのブログを書き始めています。
ニットにスウェット、ブルゾン、コート。冬には着たいものが山程あって、個人的な肌感覚だと、心なしか作り手の方々も秋冬は特に筆が走っているような気がします。
そんな中でも、今回のYOKE とびきり"熱気"を感じました。
2月に世田谷で行われた2022AWの展示会では、全体の半数以上がニットというぐらいの未だかつてないラインナップ。デザイナーの寺田さんに聞くところによると、今季はカットソーやTシャツを辞めてその分全てニットに力を注いだそうです。冬場週5で着てるニット好きの僕からすればこんなに嬉しいことはなかったです!尚且つ、寺田さんの想いの詰まったより良いモノ。
いつも以上にテンションの上がった展示会でした。
むしろ、良いモノが多すぎて逆にそこから厳選するのがかなり大変で。(毎シーズン、少しづつ小出しにしてけばこれ全部主役じゃん!と思ってしまうぐらい。笑)そこに加えて、ファッションアワードを獲得しYOKEでは初となるランウェイショーの開催。
僕はネットで拝見させて頂きましたが、美術館のように見立てモデルがお客さんのように鑑賞しながら進むランウェイ。めちゃくちゃカッコ良かったです。今シーズン、フォーカスしたアーティストはクリフォード・スティル。ですが、そのランウェイに飾られた作品はこれまでにYOKEに携わったことのあるアーティストの作品だそうです。また、GATHERINGでもお世話になっているデザイナーさんが裏方として関わっていらしたことも後から知りました。そんなファッションウィークのオープニングを飾ったショー自体の迫力はもちろんですが、僕はそれを多くの方々との繋がりで、全員でショーを作り上げている寺田さんの人の温かさや、厚い人望という部分にすごく感動しました。今思い返せば、展示会で感じた熱気も服だけじゃない、そんな寺田さんの服作りだからこそ感じたパワーだったのかな思います。
今の世の中、良い服っていうのはたくさんあって、その中で自分が何をどう選ぶか?がすごく重要だと思います。洋服のみてくれや、ある程度の品質ならファストファッションでも十分事足りる時代。だからこそ、僕は寺田さんのような人の温かさや服作りに対して熱い想いのこもった方々の服を着たいし、そのバトンを目の前のお客様に少しでも繋げるような仕事をしていきたいです。
そんなこんなで、笑
寺田さんが作った至極のニットコレクションの中から、今回ニット好きの僕が最高だと思った厳選6型になります。
ぜひご覧ください。
・STILL JACQUARD CARDIGAN / ORANGE / size : 2 / ¥49,500-
まずは、もう間違いなくYOKEの顔と言ってもいいこちらから。
昨年よりアップグレードされ、6色もの糸を使用したジャガードニット。今季は毛足の長いキッドモヘアを使用することでよりスティルのぼかしたような色彩を表現しています。先程も少し触れましたが、僕自身がニット好きなので結構ニットにはうるさい自信があります。笑
が、ここまで色鮮やかで映えるニットは中々無いです。スティルにフューチャーした配色のセンスは折り紙付き。また、数多くの作品の中からここをピックしてくる寺田さんには頭が上がりません。この先もYOKEで語り継がれていく名作ニットです。全4色展開になりますが、GATHERINGではORANE / TOP GRAYの2色。フルラインナップで幅広く見ていただくという選択肢もありましたが、僕がその中でもより良いと思ったこちらの2色に絞りました。
※着用スタッフ 163cm / 53kg
カーディガンタイプは寒暖差の激しい今時期、実用的でもあり重宝します。(切実に。)また一枚の迫力はもちろんですが、共地のプルオーバーやストールとのレイヤードはより迫力↑
ORANGEはブラウンやベージュ系とのスタイリングがおすすめ。
・STILL JACQUARD CREWNECK /TOP GRAY / size : 3/ ¥46,200-
1枚で着た時の存在感を求めるならプルオーバータイプ。GRAYはネイビーやモノトーン、メンズの定番カラーとよく馴染みます。こちらはカーディガンと比べるとやや小さめの作りとなっていますので、サイズ3がおすすめです。
・STILL BORDER CREWNECK / BROWN RED / size : 2,3 / ¥46,200-
個人的にかなりダークホースだったのがこちら。
展示会で着た時の印象よりもいざ届いた時の実物のが遥かに良かったです。これもベースはスティル作品をモチーフとしているのですが、その配色や雰囲気をボーダーで表現しています。また、縮絨加工を施すことで毛先のカールした古着のような風合いが特徴です。こちらはBROWN REDとDARK NAVYの2色をセレクト。
※着用サイズ : 2
ネイビーパープルのような絶妙な色合いと、赤味がかったブラウンのコントラストがたまりません。ネイビーもブラウンも好きな僕からするとこの配色は神です。また、寒色と暖色の配色なのでアウターにどっちを持ってきても合うという汎用性の高さ。洋服を選ぶ上で、スタイリングしやすいというのはかなりの高ポイントです。
・STILL BORDER CREWNECK/ DARK NAVY / size : 2,3 / ¥46,200-
※着用サイズ : 2
ネイビーベースにイエローのアクセントが入ったカラー。一枚できてももちろん格好良いですが、アウターを着た時のレイヤード。展示会の時はここまで気づきませんでした。このイエローが最高の仕事をしてくれます。今のところ、僕の冬ニット選抜はこの子が濃厚です。
・BROKEN CARDIGAN /GREEN / size : 3 / ¥48,400-
こちらは新型となるブロークンシリーズ。表側をくり抜くて裏が見えたようなデザインになっています。僕なんかまだまだこんなことを言えた口ではないですが、デザイナーの新しいモノを作る苦悩というのは想像を絶するものがあると思います。だからこそ、新しいアイディアはより多くの人に共感して頂けると嬉しいです。これはインサイドアウトや、コネクティングシリーズとは違ったまた新しいそれ。その分、寺田さんの想いや熱のこもったアイテムに間違いないです。
深みのあるグリーンは自然と自分に馴染んできます。好きなスタイルが偏っていてどれも似たような空気感になってしまうので、スタイリングはあえて攻め。たまにの攻めは新鮮で着ていて楽しいです。ベターでいくのであればグレーやブラックのパンツが良いと思います。笑
ちなみに、僕の体型だとサイズ2がジャストですが、着ているのは3番で全く違和感なく着れたので守備範囲はかなり広めです。
・IRREGULAR KNITED CREWNECK SWEATER / IVORY / size : 2 / ¥48,400-
ラストは、こちらのローゲージニット。
これの凄いところは糸の配色じゃなく編み地を変えることによってスティルの作品を表現しているところです。天竺と畦編みを変則的に配置することによって生地に高低差をつけ、立体的に模様を表現しています。言ってみれば、無地なのに柄のあるデザイン。僕からしたらこれは発明です。また、ローゲージで編むことによって手編みのようなふっくら感とより立体的な表情が際立っています。
1色で編み立てることで、ニット自体に存在感があるのにも関わらず、発色良い柄物のストールを巻いても相性がバツグン。普通に物足りなくなったニットマニアにおすすめしたい1着。
果たしてここまで読んで下さった方はいるんでしょうか?少しでも冬の参考になれば幸いです。
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GATHERING / 平林 , 東 , 小林(悠) , 小林(祐)