あれ、《COMME des GARCONS》って日本のブランドでは、と思った方、正解ですが、《COMME des GARCONS SHIRT》ラインだけはそのほとんどがフランス生産であり、フランスから世界各地に輸出するスタイルを続けています。
かつて川久保玲が《COMME des GARCONS HOMME PLUS》とは対極的でありながら、単にシンプルではない、前衛的なマインドを持った紳士像を表現したブランドが《COMME des GARCONS SHIRT》です。
ヨーロッパの世界最高級素材を用いて、制服である「シャツ」に独創性を持ち込んだチャレンジは、その後のシャツデザインに多大なる影響を及ぼしました。
当店でも《SUNSEA》や《CASEY CASEY》、《COMOLI》など、シャツに対する新しい解釈を表現できるブランドが増えてきた中で、そのオリジンとして常に前進し続ける《COMME des GARCONS SHIRT》に改めてフォーカスしたいと思ったのが買い付けの理由です。
独特の厚みがあるシルキータッチのブロードと、カジュアルとモードの間を狙った絶妙なシルエットを体感してみてください。
また、今シーズンのトピックスはなんと言ってもJean-Michel Basquiat とのアートコラボレーションです。
今ではファッションブランドがアーティストとコラボレーションする試みはそれほど珍しくないですが、
これほどまでにマッチングのバランスがいいものは稀に感じます。
川久保玲とJean-Michel Basquiat、孤高のアーティスト同士の共鳴はもうこの先、少なくても私たちが生きている間に見ることはないでしょう。
せめてTシャツだけでも手元に置いておきたい、そう思わせるコラボレーションです。
