略儀ながら、暑中お見舞い申し上げます。
CASEY CASEYの新しいコレクションを店頭とオンライン同時に出しました。
オンラインの商品ページにはかつてないくらい気持ちを込めてコメントを入れています。
長くお店をやっていると、長くお付き合いくださるお客様が増えてくるので「もっと良いものをすすめたい」という欲求が湧いてきます。
それは自然なことだと思う、、いや、、自分たちが変態なだけなのか。
それでもかっこつけて洋服屋をやっている以上、妥協せずに良いものを買い付けるマインドは失いたくないと決めています。
そんなマインドを掻き立ててくれる服が CASEY CASEY にはいつもあって、不思議な魅力に翻弄され続けています。
雑に着てもかっこいい服だし、着る人の個性が現れる絶妙な抜け感もある。
僕が尊敬する人が言うには、それは作り込み過ぎない「寸止め」のセンスらしい。
陶芸とか料理の世界も同様に、作り込めば良いものができるという話ではない。
センスというのは目に見えないから面白い。
「人気」とか「映え」とか「高い」とか「安い」とか以外の価値観で服と向き合ってみると、思いのほかこの世界は深い。
随分昔に書いたブログを読み返してみたら、今も同じことを考えていて驚きました。
せっかくなので添付します。
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新しい服に袖を通す瞬間の高揚感がずっと続くといいなぁと思います。
何度も何度も繰り返し着てもその感覚が変わらないというか。
それは、服がベーシックとかデザインされているとか、そういった表層的なことではなくて。
(シンプルだから長く着れる、ベーシックだから飽きない、という風に勘違いしている人が多いので)
自分に馴染み過ぎず、でも遠過ぎない距離感が保てる服。
つまり、きちんとつくり手の意匠が感じられるものであって、それでいて着こなせないわけではないもの。
私たちにとっての理想は、まさにそんな服です。
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まだまだ厳しい暑さが続いていて、正直秋冬物どうよ、という迷いもありました。
ですが、少しでもポジティブな気持ちになってもらえるのであれば、という思いが勝りこのタイミングにさせていただきました。
皆様くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
そして、来たる冬に向けて妄想の旅に出かけましょう。