最近は洋服を手にして新しいと感じることが少なくなりました。
というか、ほぼありません。
むしろ懐かしいと感じることが多いのは、自分が歳をとったせいでしょうか。
もしくはトレンドのサイクルが90年代になっていることで自分の思春期と重なっているからなのか、、、deuxでお取り扱いさせていただいているブランドのデザイナーの多くが自分とほぼ同世代であることもその要因かもしれません。
むしろ、新しさとは別の価値観でクリエイティブを発揮している彼等に惹かれます。
deuxでいうとCOMOLIはその先鋒で、この秋冬からグッと踏み込んだアプローチに挑戦していて心が躍りました。
量産でありながらクラフト感があり、上質なインポートのような立体感のある佇まい。それでいて気取らない服。
こんなの待ってたというコアな服好きを唸らせていると思います。
そして、昨年出会ったHEUGNも素晴らしく、美しさの本質を見極めて丁寧に再定義するモノづくりに未来を感じています。
(間も無く入荷が始まります!)
そしてNICENESSという流れです。
(前置きが長すぎる)
ここ数年の不感症が嘘のように、立て続けに出会ってしまった感のあるNICENESS。
未だ20年のキャリアですが、これまで見たことのない服(視点)です。
クールなんだけど、熱量と完成度がすごい。
デザイナーの郷さんはかなりマニアックで有名な方ですが、服に情報を詰め込むだけでなくきちんと整理してデザインをしています。(あくまで個人的見解)
ウンチクはすごいけど服よりも情報が前に出ていて、着る前に萎えてしまうケースがよくあります。
ありがちなリプロダクトではなく、人生観や哲学を感じる個性的な世界観に、シンプルに「着てみたい」と思いました。
改めて今、自分の気分は「クラフト」=手を動かして作っている服、情報ではなく感性で作っている服、そしてアナログ感、だと再確認。
そして思い立ったら吉日、早速チェックシャツを購入。
そしたら服だけでなく細部(タグ、ガーメント)にまでその世界観を落とし込むこだわりに、一層気分が上がりました。
本物の変態です。笑
少量ですが、オンラインストアにアップしてます。
deuxは、ミリタリーやワークといったユニフォームに由来するスタイルの再解釈がテーマです。
紳士服のルーツを踏襲しつつも独自の音色を奏でるNICENESSの世界を是非とも体感して欲しいです。
9月に入り、秋のテンションになってきました。
店頭、オンライン共に良品が充実しています。
妥協せずにいいと思えるものだけ仕入れていますので、自信を持っておすすめ致します。