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2020.08.07

STAFF TALK Vol.8 / visvimの話 [ Part 2 ]

visvimの話 の続きとなります。

 

 

– プロフィール –


【 一之谷 トモノリ 】


1985年 生まれ


2005年 入社


2011年 DIALOGUE  店長 兼 バイヤーに


 

 

 


 

 

 

NOBUO :  過去のカタログを振り返ってインタビューさせていただいた前回のブログが意外と好評で。

今回もそんな方式でお願いします。笑

過去15年分のカタログを持ってきたので。笑

 

TOMONORI : 俺も結構言われたよ。昔話って良いよね。笑

自分もそういう記事は読んじゃうから。笑

 

N : visivimは現代テクノロジーの進歩の良い部分と、古くから長く技術が積み上げられてきた伝統的な技法の組み合わせで物作りをしているじゃないですか。

その点からトモノリさんが15年やってきて、特に印象的なモノを教えてください。

 

T : おー今回はお題があるんだ。笑

 

N : 考えてきました。笑

 

T : そうだね、そうなってくるとシューズが代表例かな。

FOLKシリーズっていう新しいシューズラインが出来たのが2008SS。

その一番最初にFOLKで登場したのが「FOLEY(フォーリー)」

 

 



 



 

 

N :  格好良いですね。

 

T : 良いよね。特徴としてはスニーカーなんだけどソールの張替えが出来るという事。

スニーカーってアッパーとソールを接着剤でくっ付けて、履き潰したら終わり

っていうのが一般だけど、これは革靴を作る時に使う製法を利用してるから、長く愛用できる。

これは当時革新的だったよ。

 

N : 他のスニーカーメーカーではやってなかった事なんですね。

 

T : コストと手間がかかるからね。

FOLKより前にやっていた代表的なシューズのモデルでも言うと「SERRA(セラ)」

マウンテンブーツなんだけど、履き心地はスニーカー。

最初はこっちが売りだったんだけど、今はどっちかって言うと逆の考え方。

見た目はスニーカーなんだけど、製法は革靴と一緒っていうね。

だから革靴と一緒で最初の履き心地っていうよりも、履き込む事によって自分の足の形になって、

自分だけの一足に育っていくっていうのが売り。

 

N : 普通のスニーカーで買い換えどきだなって感じるのはソールの減りですもんね。

気に入ってても底に穴空いたらもう履けない。

そこをvisvimはお気に入りのシューズをずっと履き続ける事が出来るって事ですね。

 

T : そう。しかもアッパー部分は様々な国のこだわりのレザーや生地を使ってるから、品質も凄い良いよ。

visvimの靴は高いって言われるんだけど、そこにはちゃんとした理由があって、

パッっと見では分からない内部構造や手作業の面とかね。

さっき言ったアッパーとソールを縫い付けてるって言ったけど、そこはvisvimのシューズを専属で作ってる凄腕の職人の手縫い。

中村さんが世界中の工場を自分の目で見て探して、直接雇った方らしい。

 

N :  手縫いの良さって何ですか?

 

T : アッパーとソールを縫い付ける時、一般的には足に対して垂直にハリを入れて作るらしいんだけど、手縫いだと人の足の形に合わせて斜めにハリを入れたり、微調整する事が出来るんだよね。

そこがフィット感の良さにも繋がっていくんだよね。

微調整とか簡単に言っちゃったけど、その職人のレベルが尋常じゃないらしい。

そういえば福岡のF.I.L.のレセプションの時に海外からその方を呼んで、靴作りのデモンストレーションしてたね。

写真でしか見てないけど高齢の方でいかにも職人って感じの人。

 

 

N : なるほど。その革新的なシューズ、最初お客さんの反応はどうだったんですか。

 

T : 凄い反響はあったよ。俺がそうだけど FOLKシリーズが出た時は新しい何かが始まったって感じでワクワクしてたし、お客さんも同じ気持ちだったと思う。

中でもヒットしたのが「FBT」

 

 



 

 

N : おー出ましたねー。

 

T : 従来のFBTのFOLKバージョンが出て、反響が凄かった。

個人的にはFOLEYが好きなんだけどね。笑

FOLKの醍醐味の一つが、スニーカーっぽいモノをクラシックな製法で作るっていうとこだと思うから。

 

 

 

N :  他のシューズだとありますか。

 

T : あと「CHRISTO (クリスト)」は外せないね。

名前はアーティストのクリスト&ジャンヌ=クロードから来てて、

この人は建造物とかを梱包する作品が有名でそこからインスパイアされたデザイン。

足を包み込むって発想。

それまでこういうボリューム感のサンダルって市場に無かったから、「何だこれは!?」って感じだったよ。笑

展開された最初から凄い人気だった。

その中でも思い出深いモデルが、この2008SSのクリスト。

発売時はお祭りだったよ。笑

 

 



 

 

 

N : その頃に実際に見たかったです。

服だと印象に残ってるモノは何ですか。

 

T : このGore-Tex ジャケットも新しかったね。

Gore-Texを使ってる事が新しいとかじゃなくて、裏のシームテープをマルチカラーにしたり、

シーズンのファブリックを差し込んだりとか、そういう見えない裏までいちいち格好良いとこ。

普通のアウトドアブランドでは絶対にやらないようなアプローチで、そこに中村さんの美学がある気がする。

 

 

 



 

 

 

N : 粋な部分ですね。

あとカタログを見返してて思うのはアウターが凄い名作揃いだなって思って。

 

T : そうだね。このバルデスジャケットも代表作の一つだね。

 

N : 今とはカタチが全然違いますね。

 

T : この頃のアウターは良くGore-Texが使われてて、機能美を追求してた時かな。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 



 

 

T : このシャツも凄かったなー。

 

N : 凄かったっていうのは?笑

 

T :お祭りって事。笑

いくら数があっても足りなかったよ。

このオックスフォードシャツに良い違和感を持たせた胸ポケットのディテール。

縫い合わせてるんじゃなくて、シームテープの圧着で付けてるんだよね。

こういったクラシックなモノに対して機能性を与えるデザインをこの頃はよくやってたよ。

今見ても格好良いね。

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

T : あとはハイウォーターチノ。2008年頃にクロップド丈のチノパンをリリースしたんだよ。

 

N : visvimの定番ですね。

 

T : そう。今でこそずっと作ってて定番ではあるけど、当時は半端丈のパンツって無くて新しい試みだったよ。

でも初めて見た時、「パンツの丈が変わるだけで こんなにもバランスって変化するんだ」って驚いた。

 

N : 最近だとサスペンダーなんかがそうなんですかね。

大きくは変えないけど、少し視点を変える事によって新しいスタイルを提案する ような。

 

T : そうそう。中村さんはその仕掛けが凄い早いと思うな。

それでいつの間にかそれが世の中の当たり前になっていく感じ。

天然染もそうなんだけど、昔から手法としてはあったんだろうけど、

そこに着目して、ファッションと伝統技法を掛け合わせるっていう流れをvisvimは作ったと思う。

 

N : visvimがやり始めると「それアリなんだ!!」って他がなる感じなんですかね。

売れた前例が無いと挑戦する事が出来ないですけど、visvimは前例の無い状態でやり始めるんですね。

 

T : そう。だから凄いチャレンジャーだよね。

それが市場に浸透していって、当たり前になっていくっていう。

それを実行するって本当に凄いよ。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

N :  visvimといったらデニム。というイメージがありますが、これも昔から作り続けてるんですか。

 

T : そうだね。前からずっとやってるけど、今は格段にレベルアップしてるよ。

よりvisvimにデニムのイメージが付いたのが、この101ジャケット。

 

N : おーハシバさんも言ってました。

 

T : 101自体もずっとやってたけど、キッカケは2011AWのスタイリング。

この魅せ方は斬新で、自分なんかはGジャンは一番上に羽織るものとしか捉えてなかったけど、

それをvisvimは様々なアウターの中に差し込んだり、時にはカウチンに合わせたりとかもしてた。

多分このシーズンのルックの半分以上にGジャンを使ってる。笑

でもこれを見て、「アリなんだ」って気付かされるんだよね。

 

 



 



 

 

N : 「テクノロジーと伝統技法の掛け合わせ」とは また違うやり方で、

今までにやっていなかった 新しいモノの提案をしているんですね。

 

T : そうだね。あと色の組み合わせも独特で新しいんだよ。

普通に生活してたら浮かばないんだけど、見ると「確かにこれは良いよね」ってなっちゃう。笑

最近だとオリーブにピンクの配色とかね。

 

N : 色の組み合わせってオリジナリティを出し過ぎると、ちょっとヘンテコになりがちですけど、

visvimはそうならないですよね。逆にマネしたくなっちゃう。

しかも天然染色モノ同士を組み合わせてスタイリングすると、より他では無いような色合いになるんですよね。

 

T : その話の流れで言うと、ナイロンの天然染って超衝撃的だったよ。

泥染とは色が入りやすいコットンでも相当大変な作業工程だから。

それをナイロンにするって、、、手間が考えられない、、、笑

かつ、実際にモノを見た時に「こんな表情のナイロン見た事無いって」って欲しくなっちゃう。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

N : じゃあトモノリさん、8/8から始まるvisvimのオススメを聞いてもいいですか。

 

T : マイ リコメンドで良い?笑

 

N : もちろんです。笑

 

T : 今 カタログが無いからvisvimのインスタから引っ張ってきちゃうけど。

秋冬っていってもまだ暑いから、即戦力で使えるこのパンツかな。

新型の「GIFFORD PANTS DMGD」

 

 

 



 

 

N : シルエットはやや細めのストレート型で、やや裾にクッションが出来るくらいの丈感でしたよね。

 

T : そうだね。最近visvimが提案してるボリュームのあるスニーカーとも合うし、

とにかくこの色合いと加工感。これは好きな人には堪らないはず。

 

 

 

 

 

 

 



 

 

T : あとは立ち上げでさっきのパンツと併せてオススメなのが、

新型の「CORDA-FOLK」

 

N : カタチ的にはFOLEYに近い雰囲気がありますね。

 

T : さっき説明したスニーカーの見た目なのに仕様が革靴。

スタイル問わず合わせやすいから、長く愛着持って履けると思う。

服はvisvimっていう人は多いけど、靴までっていうのがまだ浸透してないから、ぜひ履いて欲しい。

一度履いて、自分のフィットになった靴の履き心地の良さを味わってもらいたい。

 

 

 

 

 

 

 



 

 

T : 最後にこのダメージシャツ。中村さん着。

 

N : これvisvimのシャツでは珍しいAラインシルエットでしたよね。

 

T : あんまり無いよね。

でもこうやって中村さんが着てるのを見ると欲しくなるなー。笑

このダメージ加工も最高。そこに関しては絶大な信頼感があるよ。

ビンテージを超えちゃってるくらい雰囲気がある。

 

N : ですね。このシャツ自分も欲しいんですけど、すでに結構問い合わせが、、、笑

人気者はお客さんの元に渡って欲しいんで、自分はパックTとピンバッチ買って大人しくしてます。笑

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

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